アトラス60の1.77倍の集光力を持つ80mmの日本製対物レンズ(久保田光学製)を搭載。最高倍率は166倍。構造や操作方法は、アトラス60と全く変わりませんが、全体に一回り大きいつくりです。
他のスコープテック製品同様、超高精度の日本製対物レンズを採用しています。土星などの惑星や月面の見え方は、現在市販されている、口径80mm前後のアクロマートレンズ鏡筒(以下、アクロ)の中で最高の性能であると自信を持って言えます。
とにかく、驚くほど良く見えます。
EDアポは、アクロと比べて色収差(像に見られる色ずれや、色の劣化)が少ないとされ、その分価格も高いです。
しかしアトラス80は、惑星や月面の見え方で比較したとき、シャープネス、コントラスト、分解能で、中国製EDアポ(セット実売10万円弱)を上回り、日本製EDアポに並びます。
例えば土星を見るとき、アトラス80や日本製のEDアポは、環の輪郭が鋭く、くっきりと見えます。環の輪郭がくっきりと見えるのはシャープネスやコントラストが高いからです。これに関しては、中国製EDアポはかなり劣ります。
残念ながらアトラス80は、唯一、色表現というところでEDアポに劣ります。例えば、木星と違い、土星の模様は極めて淡いのですが、その淡い模様は、日本製、中国製に関わらずEDアポのほうが良く見えます。
しかしこのように、研磨技術の高さ、ガラス材料の厳選、正確な組込、無理のない設計という四点が揃えば、アクロマートレンズはEDレンズを上回ることがあります。この驚きをより多くの皆さんに体感していただくために、機能はアトラス60同様、必要十分に絞り、価格を4万円台に抑えました。